みなさま、日本の冬を如何お過ごしでしょうか。
乾季、真っただ中の西アフリカからお便り申し上げます。
この国では季節は二つしかありません。乾季と雨季。長い間、四つの季節の中で育った者としては、未だに馴染めずにいます。知識として頭では理解できても、肌で感じる季節は、日本のものとは全く異質です。
寒さで毛布を引き寄せる、とある早朝のことです...「ハマターン」がやってきた!
「ハマターン」、それはサハラから北風に乗って細かい粒子の砂が降ることを指します。朝は冷え込み、慌てて長袖を着こみます。しかし日が昇るにつれて気温は上昇、今度は上着を脱ぎ捨てます。白っぽい空に太陽がくっきりと肉眼で見えるさまは、まるで月のようです。乾燥と砂のため呼吸が苦しく、喉が痛みます。こまめに水分も補給しないと、無自覚のまま倒れます。砂漠の民が布で身体を覆い隠す理由が良く分かりました。そうしないと身体からどんどん水分が抜けていくからです。ジャングルの近くの、この地域ですら、乾燥がきつく感じられます。
植物はさまざまに、乾季に対応しています。葉を全部落とす、弱りながらも常緑を保つ、めげずに花をつける、新芽を出す、種を飛ばす、など。それぞれ自分の性質に従って乗り越えようとしています。
ですが、毎日乾燥しているわけでなく、日によって湿気が強かったり、一日中曇り空だったり。乾季の終わりは「いつまで」と言えませんが、だいたい3月末くらいまで、でしょうか。緩やかにゆるりと移り変わっていきます。
写真:今が盛りの「偽桜」。名前が分からないので仮の名。ぼたん雪のように重そうに花ごと散ります。