それでは前回からの続きをいかせていただきますー。
退院してから、すぐに仕事復帰できるよって担当医には言われたけど、
つかまり立ちがやっとだから、とてもじゃないけど、店、開けらんない。
ということで、家で休養してました。
エリザベスの朝昼晩のご飯と消毒と薬と、
やっとこさっとこ、車に乗って生け込みだけ、
普段の倍以上の時間かかって、やりましたよ。
幼なじみ女子に運転お願いして、付き添ってもらって。
入院前に約束してたウエディングブーケの制作も、
休憩いれながら←どんだけだ?!朦朧としながら、必死こいて仕上げて。
ハサミ持つ感覚が戻るまで、結構時間かかるから、店、閉めてても、
出来るだけ手は動かしてたいわけで。座ってでも、なんとか!
カンが鈍るとすべてがガタガタ。
身体に一本、筋が通ったような感じ。起き上がってこその感覚ですわ。
一週間くらいたって、ようやっと開店。
入院前とおんなじように、店の作業台の横に段ボールハウス。
エリザベスはますます元気に、そして大きくなりまして。
8月に入って、どのみち無理とは思ったけれど、里親さん募集のチラシの配布を、
知り合いのNPO団体の方に、お願いした。
あとかかりつけの獣医さんにも。
入院前、なんやかや、ばたついてて、結局こんな時期になってしまったわけで。
っていっても、だめもとすぎだろな。
子猫はいっぱいそこらへんにいるんだし。
わざわざ健常でない子、飼うような人いないだろうって。
万が一、いたとしたら、どんな人なんだろな?って、思ってた。
やー、でもいないだろうなって、ぐるぐると。
あたしは、退院してから毎日、エリザベスのこと見ながら。
これからずっと続くんであろう一緒の生活について考えてたんだけど。
「目の前にある現実、それが、答えだ!」
その言葉って、いつもあたしを励ましてくれるんですけど。
この言葉によって、あたしは保ち、守れるものがあったんですけど。
正直に言ってしまえば、腹がすわりきれてませんでしたね。
まだ迷いがあったんだと思う、この期におよんでも。
動物になつかれた経験なんてほとんどないけども、エリザベスには、
好かれてた、ような気がした。母にはなりきれてなかったけども。
子供や動物が寄ってくるような時って、欲のないときだって、
昔いわれたことがある。
欲なんて、あるわけないと。そんなこと言ってらんなかったし。
よわよわでしたから。下向いて歩いてたんですよ。
それが一番楽な姿勢。そんなんだった。
エリザベスのなくなってしまった片足は、皮膚がむき出しになった状態で。
地面に足が直接つくと、感染症にかかりやすくなるというのもあって。
傷口には消毒後、パッキンをあてて足にテープでまきつけて、
クッションになるような感じで。
そうすると痛みが少なくなるから、逆にものすごい暴れるんですわ。
子供だから当然なんですけども。パッキンはずれるくらいまでやらかす。
でもって、またパッキンつける、のくりかえし。
傷口が再生して、毛がはえてくればね、いいんでしょうけども。
安静にしてらんないから、いつもそこは、体液がでて、なまっぽく血が滲んでる。
獣医さんには、骨から感染症になってったら、今度はもっと足を切らないと、
ならいかもしれないって。言われたんですよ。
だからそれだけは避けなきゃって。
なんだか、言われたことやんのにめいっぱいでした。
あるとき、電話かかってきて。
チラシの配布お願いした、NPOの方から。
「エリザベス、引き取りたいって方がいて、一度お話をっていってるんですが。」
ってえええええーーーーーーー??????!!!!!!
冗談か?
どっきりか?
どうなんだっ!
チラシ渡してから一週間もたってない頃でした。
電話の後、すぐに、今のエリザベスの状態をその方に伝えたいっていうんで、
NPOの方がやってきた。
里親さんになってくれるっていう人、どんな人なんですか?って聞いたら。
あたしより、少し年上の女性で。
今までにも、里親さんが見つからない犬の世話をしたり、最近まで、交通事故に
あって、ひどい状況だった猫のケアもしていらっしゃった、という。
その他にも2頭の大きな犬と、4匹の大人猫を飼っていて。
実は、チラシを配る前に、以前から知り合いだったその方だけに
直接連絡されたらしくって。
エリザベスの怪我の具合とか、わかってる限りのこと伝えたら、
事故にあった猫の状態が一段落ついたので。それでは、あたしがって。。。。。。
まだ、会ってもないのに。エリザベスと。
っっっっっって!?
その後、その方と電話やメールで、今の状況をそのままお話した。
とりあえず一度、見せていただきたいと。
うちのかかりつけの獣医さんのところにも、詳しい話をうかがいたいと。
一緒についていっていただけますか?って、とても丁寧に。
電話口、すきっと、まっすぐのびるような声でした。
8月の終わりの店の夏休み。
忙しいお仕事の合間をぬって来て下さって。
はじめてその方にお会いしたんです。きれいな方でした。とっても。
そして言われたんですよ。
「この子の命を救ってくださって、ありがとうございます」って。
おまけに「そのお話聞いた瞬間、私が飼うって、自分でもわからないけど、
なぜだか、そう思ったんですよ」って。
あたし、だまっちゃいましたよ。
現状維持しかやれてない、現実みるしかないって自分に、
言い聞かせながらも、中途半端に不安感もってやってるあたしには、
とてもじゃないけどそぐわない、そんな言葉は。救えてないんだよ、あたし。
申し訳ないっていうか。
こんぐらいしかやれてなくって、すいませんっていうか。
そして9月のあたまにエリザベスがひきとられる日。
あたし、「ここまでしかできなくて、すんません!」って言い終わる前に、
声がつまってしまった。
そしたらその方は、
「いいえ、そんなこと全然ないです。バトンタッチっていうかたちで、
これからはあたしが、責任もってやってきますから、安心して下さい」って。
ほっとしたのと、自分、どうなのよ?っていうのと。
勇気なかったよね、とか、逃げ腰だったよね、とか。
やってるつもり、だったんだろなって。思ったんですよ。
その方の目の力がね。強くて。
ほんとに焦点あってんですよ。
迷いなんてないですよ。
すげーなと。ショックでした。
こんな人、いるんだなって。あたし今まで会ったことない人だなって。
あたし、ちっぽけで、ひっどいわって。
結果オーライとか、そういう話じゃないなあと。
ワラワラと、涙でてきて止まんなかったんですよ。
そのあとも、こまめにエリザベスの近況をメールで伝えてくださった。
その方のかかりつけの獣医さんと、治療方法をいろいろ考えてくださって。
皮膚の再生機能を高めるための薬が効くといいんですがって、書いてあった。
1ヶ月もしない間に、キズ口は乾きだし、そしてうっすら毛がはえてきた。
もう一方の足には義足をつけて。それ用の靴下をはかせて。
まわりの猫たちとも仲良くやってます。元気ですよって。
そしてまた、「ありがとうございました」って。
それはこっちのセリフですよ。
どんくらい返しにしたらいいんか、わかんないですよ。
少し前に、またご連絡いただいた。
ちょうどエリザベスがうちにやってきて1年たった頃。
今は三本足で、日常的に走り回れるような状態だと。
傷口も、もう少しで治りそうで、薬もいらなくなりましたと。
関節や骨の異常もなく、切断の危機も回避しましたと。
無事に大人になって、これから普通の生活ができるでしょうと
獣医さんからのお墨付きをいただきましたって。
完治できたときはまたご報告します、楽しみに待っててくださいって。
添付されてた写真のエリザベスはあたしが知ってた頃みたいに、
ちっちゃくて、かわいい顔してた。
感謝って言葉をかみしめる。
スケール、ケタはずれに違う愛の力ですよ。ほんとに。
病気で人生観変わるっていいますね。
あたしは人生にリミットがあるって、知りました。
勘違いしないように。
限界のつもり、なんて、冗談じゃないと。
まっ只中をこれからは、いこうって。
腹も切ったことだし。
すいません、なんつって、声つまらせてる場合じゃないんだと。
うかうかしてると、生きてる時間が終わってしまう。
なんて、書きながら、なぜだか今も泣いてるんすけども。
現実と、ともに。
愛ある世界を生きて、いこう。
って決めた、そんな去年の夏の終わり。秋の始まり。
そして、いまもなお、そう思っております。
それでは本日の曲のコーナー。
いきましょう。どうぞっ☆