Margueite Diary

年3回発行している『マーガレットプレス』のメンバーとその周辺の筆者による小さなコラム。過去のダイアリーはこちら→http://mpress.exblog.jp/

2010年11月

ノーロマンティック・ノーライフ

[岩﨑有加]

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このダイアリー、始めた今年3月あたりから、テレビ版SATCのDVDを
観る旅に出たわけなんすけど。
先日、とうとう終了してしまいました。

「しまいました」と、書くのは、さみしさ満点だからで。
まわりのみんなからは、ことごとく、
「もう、いいかげんに終われよ」と、言われてましたけども。
終わりたくないよと、終わらないでいてくれよと、
シーズン6あたりから、残り少なくなってしまったエピソードを、
目に焼き付けつつ。

最後。やっぱ、泣きました。←爆発

だれかれかまわず観た方がいいよ、とは、いわないけども。
世間ではね、もう、ちょっと遅れた感じですけど。
関係ないから「流れ」とか!

DVDを貸してくれた、あたしの花のレッスンの生徒さんが言ってた
「センセイ、テレビ版観てからの映画版は、感動の度合いが違うから、
絶対、観なきゃだめです!」って言葉。

再び、映画版観てないすけどね、これね、観たらね、やばいと思いますよ。
彼女たちの、ニューヨークでそれぞれ出会った数年間におよぶ物語を、
知ってしまったら。。。。。
ただ、ポンと、映画版観た時とは、違うに決まってるって。
もう、勝手に感情移入だから。←前のめり気味に
彼女たちの背後にある物語がどわーっとなだれ込んでくるに違いない訳で。

「物語」っていう言葉。
ここ数年、よく目にします。ストーリーとかね。
宣伝広告なんかにも、ね。

力のある言葉です。
心惹き付けられる言葉です。

どんな人やモノにもこの「物語」っていうのがあって。
どういった切り口で語るかによって、だいぶ印象が変わる。
そして受け手によっても、語り手の意図していたところと
全く違ったところに着地することも、しばしば。


昔、友人の精神科医があたしに、
「自分の物語を大切にしたほうがいいよ」って、言ってくれたとき、
特に、恋愛事でしたけども、すり減らしておりまして。
あたしは相当、悩んでて。
疲れて、やさぐれて、弱りきって、もちろん泣いて、みたいなね。
20代後半の頃で。
とても励まされた思い出があります。


自分の身に起きた事を、客観的にどう解釈して、人にどう語るのか?
それによっては、聞き手のリアクションも随分と変わるわけで。


いつだったか、また別の年上の男子の友達が言ってくれた、
「ネガティブに自信なく話すから、まわりは心配して、同情したり、
引き止めたりするんだよ、自分が楽しいだとか、嬉しいんだっていう
雰囲気で話せば、『ああ、そういうことね!いいじゃん』で、済むんだよ」って。

どこをどう切り取っても、
「やー、だめでしょ、この人じゃ」っていう男子、
好きになっちゃったとします。
パーソナリティとか社会的な立場とか、含めて。
だけどそれは、あたしじゃない、別の誰かの物差しや、
ざっくりとした、世間の物差しで計っていることであって、
あたしの物差しじゃあない。

星占いみたいな統計学的なことでいっても、
9割9分、合わないよ、無理だよ、なことだったとしても、例外はあるわけで。

この、「例外はあるわけで」っていうのにねー、いやに賭けようって、
思い込んじゃうことでね、遠回りを続けてるわけなんすけどね。

仕方ないよね、恋してしまったらね。
自分には例外あんだよ、みたいに、思うんだよね。
根拠ない、おかしなエネルギーが湧いて出てくる。
急に、特別扱いになってね。
宝くじ当たっちゃう気がしちゃってるのと、似てるよね。
そんでもって。

それが、恋!!!!!それが、あたし!!!!!

って、信じてきたけれど。。。。。


「人は呼吸するように日々物語を交換しあってる」って、
やっぱり精神科医の友人に数年前に言われて。

「あたしはこう!こういう人なのよ!」
もしくは「こういう物語なのよ!」って決めつけてかかると
「物語が固まってしまうんだよ」って、言われました。


呼吸するように、当たり前に、人々はそれぞれの物語をやりとりして、
時に焼き直したり、時にもっと強くその物語を大切に心にとめる。

時間とともに、少しずつ変化しながらも、終わることなくずっと。

信じた事があるのは大事なこと。
ただ、それだけではないということ。

キャリアやプライド、はたまた過去の苦い経験によって、
硬直してしまう思考回路に、
さっと風が吹くように射し込む言葉があって。
あるところから舞い込むようなことがあって。
それは目の前の人からかもしれないし、
ぱっと開いた本の一行かもしれないし、
すれ違いざまの知らない誰かかもしれないし、
街の看板の文句かもしれない。

そして、それを受け止めるタイミングっていうのもあって。


「何事も決めつけちゃいけないよ」って、
お世話になったカフェのママに、言われたこともありましたっけよ。

そんときは、「そうですねえー」とか、なんとなく返事してたんすけど。
今はまたちょっと、深いところで「そうですねー」って、言うかなあー。

そうなると、まあ、悩みも多くなる。
決めてかかれないことが、はっきりと選択できないことが、
定点があやふやになることが、ふたたび頭かかえることになる。

そして、あたしは、カウンターに座る。←苦爆死

工夫と、ユーモアと、勇気をもって。
この3つ、もってりゃ、人生どうにかなるでしょ?!

どこにいくのか、なにが起きるのか、まだ知らされてないもんでね。
困ったときは、また、カウンターに座ればいいんだからさ!

けれども、そんなとき、
「あたし、どうしたらいいんだろおーー。。。。。?」
なんて言われても、マスター、知らねーつーのよ。
「そんなあたしに、ぴったりのカクテル、お願いします!」
お水のんで、寝ろよって、思いますよ。

まるで意味のない、その場限りのつぶやき、っていうかぼやき?
繰り返しながらも、物語の交換を続けていくんでしょうかね?

ハッピーエンドを目指さなくても、ハッピーエンドな物語に、
書きかえればいいわけで。
それが、自分自身の物語だと、言えてしまえばいいわけで。
いつもじゃなくても、たまにそんなことがあるだけで、
そんぐらいで、いいんでないのか?

やる気、ないわけじゃないんすよ。
ただ、実際、現場でてみないとわかんないことの方が多いから。
計画たてたり、注意はらったりっていうのも必要ですけど。

想像以上の、経験値外の、そういった出来事に、
めぐりあっていくわけだから、これからも。
生きていれば。

結局は、出たとこ勝負で。
どうしたらいいかは、そんとき考えよう。
自分にぴったりのカクテルなんか、最初からないんだわ。
どう味わうかって、話なんだわ。

なんつって、とりあえず、自分を励ましてやろうと思います、今夜は。


そんでは、本日の曲のコーナーいってみましょう!
どぞっ。

http://www.youtube.com/watch?v=eimjmlWiP9I
2010.11.29 07:25

今日の本屋

[坂本真衣子]

 

P2010_1125_205715.JPG 写真は引き続き、TAMBOURIN GALLERYで展示中の浜七重さんの作品。

 ギャラリーに入ったときに、もうどこから見たらいいのか~と動揺してしまいました。ひとつひとつの作品から感じるエネルギーに包まれて、ぼわーっと。「どこから見たらいいのかわかりません」と話すと、「それでは」と七重さんが丁寧に解説をしてくださり、ストーリーのある作品にまた感動。手作業で作られているものには、その人の想いが込められている。いやー、もう一度見に行きたかったです。

 そして、七重さんの朗読はとても心地よくて、ことばに合わせて体をゆらゆらさせていました。一番後ろに居るものの特権で。(しかし、今考えると七重さんからは見えているわけで、変な人間だと思われたかもしれません)

 人の想いに触れると、触発されるものなのか。今日、来年一年かけてやっていこうかな、と思うことがふわっと浮かびました。去年くらいの自分では、やってみようと思わなかったようなこと。

 今年、TAMBOURIN GALLERYに通うようになって、今までよりもずっと多くの展示や朗読に触れてきました。多分、そのことが振り返ってみるととても大きな出来事だったように思います。あの場所があってよかったなあ、と改めて思います。今年、蓄積されたひとつひとつがなにか、形になっていきますように。ああ、そうだ。わたしがこの季節を好きなのは、「今年もいろんなことがあった、そして幸せだった」と改めて噛み締める時期だからかもしれません。「幸せだった」って、そりゃあ誰にだって嫌なこと、辛いことはあるものだと思います。みんな口に出さないだけで。でも、「まあ、振り返ってみると悪くなかったかな」って。泣いちゃあ笑っての毎日です。

 浜七重さんの展示は28日、日曜日まで。ひとつひとつ、じっくり見にお早めにお出かけ下さい! ああ、わたしも行きたいです・・・・・・。

 

P2010_1125_205702.JPG

2010.11.27 14:41

今日の本屋

[坂本真衣子]

 

P2010_1125_205725.JPG 昨日はbiweekly poet vol.15 小河千明ちゃんの会。彼女の詩は生活に寄り添ったもので、日々を自分の目を通して確かめているんだなあと思いました。聞きながら、自分はというといつもいつも「この次に何をするか」ということばかりを考えていて、丁寧に確かめることも立ち止まることもなく毎日を過ごしているようで情けない気分に。でも、そういうときこそ朗読会はいいもので、言葉が紡ぎだされる空間で目を閉じていると、書いている人の目線が風景となって心に浮かんでくるので、まるで遠くへ旅に出たような新鮮な気持ちになれるものです。最近忙しいなあ、と思っている人こそ、聞きに来てもらえたらと思っています。

 次回、12月9日はサエキタクヤさん、そして12月23日はカワグチタケシさんです。どうぞお楽しみに!

 

 さて、写真はbiweekly poetの会場である、TAMBOURIN GALLERYで開催中の浜七重さんの鞄。本であり、鞄でもあるのです。いや、すっごく感激しました。なんて言い表したらいいのかわかりませんが、なんとも美しい空間で、このまますべてを持って帰りたい・・・・・・と思いました。ちょっと落ち着いて、明日また書きます。好きな世界すぎて、言葉が出てこない! 日曜日までです。ぜひ足を運んでくださいね。あ、そして日曜日はTAMBOURIN MARKETもありますよ。 

 

 というわけで、そろそろマーガレットプレス冬号製作に戻ります。日曜日までが山。修羅場の友に、ほっとできる美味しいものが飲みたくて、先日空音にて行われたteteriaさんと吉田直嗣さんの会で紅茶を買ってきたのです。坂本が紅茶? 酒を飲んでいるところしか見たことないぞとあらゆる人に突っ込まれそうですが、紅茶好きです。淹れていただいたダージリン、信じられないくらいいい匂いでした。紅茶休憩まで頑張るもんねー。また、いい匂いで部屋が満たされるのがなんともリフレッシュになって嬉しいです。しかも、イシカワアユミさんのティーコゼも買ったもんねー。楽しい紅茶ライフを送ります! いや、製本ライフ頑張ります!

 

マーガレットプレスの本はこちら

 

2010.11.26 11:29

今日の本屋

[坂本真衣子]

 

P2010_1124_121754.jpg マーガレットプレス冬号、印刷中です。ほんとうはまとめて印刷したいのですが、一気に印刷すると紙送りが悪かった場合、折が全部ずれて印刷されてしまいますので、もしそうなっても被害が少ないように5部ずつ印刷しています。20枚ごとに表裏ひっくりかえすので、わりとつきっきり。20枚印刷するのにだいたい20分かかるので、(高画質で印刷するとそのくらいかかるのです)20分ごとに「どれどれ」と。なんとなく、生き物の面倒を見ているような気分になります。約900枚を表裏印刷するので、30時間くらいかかる計算でしょうか。

 消しゴムはんこなので、写真にはしっかり写らないのですが、いいプリント具合です。はんこ製作は、みーやんこと高階美佳子ちゃん。

 

 さて、明日はbiweekly poetです! 一色ビーチコーマーズのメンバーでもある、小河千明ちゃんがひとりで1時間読みます。千明ちゃんの詩、そしてプロフィールはnewsにてお知らせしております。「改めましてこんにちは」の詩、「一番目に好きなことをいつも自分に聞きながら」という言葉が好きです。

 そして、現在会場となるTAMBOURIN GALLERYでは、浜七重さんの個展中。あの、見に行くのすごーく楽しみにしています。写真のエデンの薔薇という作品がすごく気になる! 本の形をした鞄。素敵です。そして、明日は特別に七重さんも少し朗読をしてくださるとのこと。普段より少し長めにお時間見ていただけると幸いです。廣瀬義智さんのSWAN COFFEEも飲めますよ。どうぞお楽しみに!

 

マーガレットプレスの本はこちら

2010.11.24 11:52

今日の本屋

[坂本真衣子]

 お米を炊いていたら火を弱めたつもりで消してしまったみたいで、全然炊けていなかった。改めて火を入れてみたけど、どうだろう。うまくいかなかったら何を食べて仕事に行こうかと思っていたところ、両親から荷物が届いて「なにか食べられる!」と思ったら、入っていたのはお米と漬物。いえいえ、もちろんありがたいのですが・・・・・・とりあえずいま、漬物を食べてみたところです。

 そんなにそそっかしい性分ではないと思うのですが、切羽詰っていると人間なにをするかわからないものです。マーガレットプレス前号を作っていたとき、「そうだ、洗濯をしよう」と思ったら、中になぜかハンガーと文庫本を入れて洗濯してしまってひどい目に遭ったのを思い出しました。いや、文庫本一冊って、もう壮絶でした。時間が惜しくてたまらないのに、2時間かけて洗濯機を掃除するはめに。人間、眠らないとだめなんですねという教訓でした。さ、お米の様子を見てきます。引き続き、マーガレットプレス冬号頑張ります! 12月11日発売ですよ。

 

マーガレットプレスの本はこちら

2010.11.22 14:38

今日の本屋

[坂本真衣子]

 今日も晴れ。この季節がほんとうに好きで、毎日が楽しいです。底冷えするほどの寒さは得意ではありませんが、ちょっと寒いな、くらいの感じが好き。マフラーを暖かいやつにしようかな、とかブーツを履こうかな、とか考えているだけで幸せです。まあ、季節の変わり目が好きなだけかもしれません。普段はビールしか飲まないけど、ちょっと温かいお酒が飲みたいです。

 寒い季節の暖かい小物といえば、マーガレットプレス夏号のアートワークに登場いただいた、黒田真琴ちゃんの帽子展がはじまっています。写真を見ているだけでも、ふわふわと気持ちよさそう。28日までだそうです。残念ながら期間中鎌倉にいけそうにないので、12月の東京での展示を見にいこうと思います。楽しみだなあ! 

 さて、今日はこれから今作っている箱の素材を探して、取引先に本の仕入れに行って、それから職場に。長い一日になりそうです。気に入りの材料、本が見つかりますように。

 

マーガレットプレスの本はこちら

2010.11.19 11:20

今日の本屋

[坂本真衣子]

 だんだん更新時間がまばらになってゆく今日の本屋です。今日は作業後の更新。何時ごろに更新するのがベストなんでしょうね。

 そろそろ、マーガレットプレスも仕事も佳境に入る時期なので、体力をつけよう! とジョギングとお肉を食べるのに励んでいます。あ、肉だけ食べているというわけではなく、野菜も食べています。そもそもお肉は嫌いではないのですが、気を抜くと1週間のうち肉なし、魚なしで野菜と果物に乳製品、卵のみで過ごしてしまうことが多いのです。一応飲食系の学校に行ったので、栄養学は頭に入っているため「これじゃいかん」と反省することしきり。ジョギングは、夏に比べて冬のほうが楽しいです。肺に冷たい空気が入ってくるのが好き。

 さっぱり書いていなかったマーガレットプレスは、紙決めからテストプリント、校正、次号の打ち合わせなど進んでおります。ところで、マーガレットプレスの校正は6段階くらいあるのですが、最終くらいになってだいたい青ざめる赤が毎回出て恐怖にさらされております。もうすぐ最後の段階。しっかり目を見開いて読み込みます!

 

マーガレットプレスの本はこちら

2010.11.18 13:20

ノーロマンティック・ノーライフ

[岩﨑有加]

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アイチューンズあけて。
シャッフルにしてあるんですけど、
今日初めてかかった曲は、ダイアナ・ロスの「I'm still waiting」で。

で?
なに待ってんの?ってはなしで。
なに、あたし、そんなに見える訳?って、
macに喧嘩うってもしかたないですやね。
 
そういえばこの間、友人に、タロット占いやってもらったら。
「もう、外に探しにいかなくてもいい。
もうすでに必要なものは、あなたのそばにある」
っていう、カードでたんすけどね。

なんだかもう何が必要でなにが不必要なのか、わかんなくなってる、
そんな気分で、今日はひるごはんに、回転寿司にでかけたんですけど、
えんがわとボイルエビを欲していることは、すぐにわかりましたよ。
あと、生春巻きね。
ハンバーグの軍艦巻きもね。

ガス欠状態なとき、どうやってエネルギー溜めるかっていう問題が、
年に何回かでてまいります。
そんなこと、考えてるうちは暇なんだろ、と思って、
かたっぱしから、やること詰め込んで、
そゆこと忘れるっていう方法をとって
かたずけちゃうっていう、
力技をつかうことが多いんですけども。

オーバーオーバーになれば、どのみちたえられなくなるから、
その時に、どわーっと、泣いて済ませりゃいいや、という。

はい!雑め!!!

泣いちゃうっていうと。
例えば、夕暮れ時なんかに、
配達とか生け込みなんかで、車の運転するんです。

駅を背にして、自分の店に帰って来る途中に、
広く空が見渡せるスポットがあるんすけど。

赤紫とかピンクとかの空の色、雲に光がさしこんで、っていうような。
そゆとき、ワラワラっと、泣けてきたりっていうこと、
あるんすよ。不意に。自覚なく。

「きれいだな」って、思って泣いてんでしょうけども。
お疲れ気味っていうのも、あいまって、感傷的になってんでしょうけども。

その時いつも思うのは、
「おお、空を見て綺麗だなって思えんだ。セーフセーフ」っていうので。

昔読んだ本に書いてあった、
「たとえ絶望的な状況におかれたとしても、
美しいものを美しいと思える感受性があれば、
生きてくエネルギーは、それを感じられない人よりも強く湧いてくる」
みたいなこと、また、意訳しすぎですけど、読んだ事あって。

絶望なんて状況は、あたし、体験したことないすけど。

いっぱいいっぱいって、思い込んでるだけって、わかってるんですよ。
けれど、現場はいると、わかんなくなっちゃうんですね。

やる気でないすねー、な倦怠感も、
だけどそんなことやってたら、腐っちまうよっていう、危機感も、
だからって、明日もあるから大丈夫!って、大丈夫じゃねーよ!っていう、やさぐれ感も、
ぐるぐるぐるぐるぐーるぐるのちび黒サンボのバター状態で、
あたまんなか、かけめぐりながら考えるのは、
それでつくったホットケーキって、どんな味だよ、ぼえー!って思いながら、
つっぷしたあと、とりあえずレッグマジック←苦爆死

先日、現代美術家の木村友紀さんと作家の多和田葉子さんの
トークショウにいったんですよ。
地元の美術館で、です。
多和田さんはベルリン在住の小説家ですが、ポエトリーリーディングも
行っていらっしゃる方です。
当日、リーディングのコーナーがありまして。
これが、もう圧倒的なパフォーマンスで。

止められなく、泣いてしましました。
ハンカチ持ってなかったんですよ、その日。
だから、どうやってぬぐったらいいのか、わかんなくなりながら、
化粧水肌になじませる感覚で、肌に涙をなすりつけながら、
鼻水ズルズルさせながら、聴いておりました。

微調整しながら、日々やっていくという方法。
それはそれで、あり、なんでしょうけれども。
そういったことではもう、調整がつかなくなってるような時は、
もう、圧倒的なものに触れるしか、ないような気がします。

なにが、圧倒的であるかは、ケースバイケースなんでしょうが。
ぱっとそれが、自分の目の前に現れたって言う事自体、
とてもラッキーなことと、思うわけです。

トークショウの帰りみち、夕暮れ時で。
やっぱり空は綺麗だったんですけど。
それ見て、わあーって思うよりも。

さっき聴いた、言葉の音が幾重にも身体に重なってきて、
その圧で、なんかこう、ばっとはじけました。
はじけて、流れて、そして、からだ空っぽになったような。

エネルギー溜めるためには、まず抜かないといかんのですね。
未消化で焦ってる様々な思いが怪物化してますから。
勝手に、そうしちゃってんですけどね。

いっぱいいっぱいな状態は、けっこうキツいんですけど、
それがあってこその、空っぽの感覚を味わえたわけなんで、
これはこれで、そんなに悪いもんでもないかもしれないです。

それはでは、本日の曲のコーナーいってみましょう。
どうぞ!



2010.11.17 07:32

今日の本屋

[坂本真衣子]

 ここしばらく、外を飛び回っていて家には寝に帰るような日々でした。今日は目覚ましをかけずに起きて、そうしたらいい天気で幸せです。外は寒いみたいだから、まだ窓を開けていないけど、しばらく閉め切っていた部屋に風を通そう。

 いろんなことがあった中からひとつ、日曜日に「印刷のいろは展」に行ってきました。そこで、ほんとうに嬉しいことがあって。またか! と言われそうですが、人前でぼろぼろ泣いてしまいました。見知らぬ人にまで「よかったですね」と言われるくらい。こんなに嬉しいことがあるなんて、この先どんなことがあっても、一生本を作っていこうと思いました。今までだってそう思ってたけど、強く強く。「坂本真衣子」という名前には、「本」の文字が入っているもんね!だからどうしたと言われたらなんなんですが。

 

 そして、「一生本を作る」の心配事、それは紙を販売してくれる店がこの先どんどん減るんじゃないかということ。いつも買いに行く、紙の代理店はとても細かい要望を聞いてくれるところで、こんな小口の客を相手にしてくれるとはほんとうにありがたいことだと思っています。紙ベースのものは、どんなにデジタル化が進んでもなくなることはもちろんないと思いますが、紙の生産量がこの先減るのは目に見えています。そうしたら、わたしみたいな個人では気に入った紙なんて、手に入らなくなるかもしれない。(まあ、今でも手に入らないんですが)そのほうが、自然環境にはいいことかもしれません。でも、紙でしか作れないものは世の中にたくさんあるんだ! いろは展でも、紙見本とともに商品になったものが見ることができて、それがまた素晴らしかった!

 紙でしか作れないものをなくしたくないなあ。わたしに出来ることは、本を買うこと、本を薦めること、そして紙でしか作れない本を作ること。世の中の人が、手元に置きたくなるような本を見つけられる手助けが少しでもできますように。ああ、やっぱり紙漉きもやってみたいなあ。

 

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2010.11.16 11:18

今日の本屋

[坂本真衣子]

 先日のbiweekly poet「言葉の交換会」、名前通り言葉を交換しあった! という感じでした。ぐるりと円状に座って、それぞれの顔を見ながら話をして、聞いて。もっともっと、例えば普段詩を書かないような人にも来てもらいたいなあと思いました。

 そしてTAMBOURIN GALLERYでは、杉江篤志さんの写真を展示中です。会のあと、ギャラリーの濱口さんと、イシカワさんと写真を見ながらあれこれ話をしました。TAMBOURIN GALLERYでは、作品のお話をゆっくり伺えることがいつも楽しく、頻繁に足を運びたいなあと思っています。いままでも知り合いの展示を見にいろんなギャラリーへ出かけたものですが、こうしてひとつのギャラリーに通いつめるのは勉強になるなあ。

 さて、今後のbiweeklyのスケジュールを。11月25日小河千明さん、12月9日、佐伯卓也さん、12月23日祝日は、カワグチタケシさんです。では、まずは小河千明ちゃんのプロフィールと、詩をひとつ送ってもらいました。後日、newsのほうにもアップしますね。それでは、どうぞ!

***

改めましてこんにちは

改めましてこんにちは。あなたは私ですね?
私はあなたです。
信用金庫に勤める彼に、二年前駅のホームでブチ切れて、
引いたよ、と言われふられた私です。
頭でっかちという言葉を聞くと、
ヒヤッとする私です。
格好悪い所を知られたら、嫌われちゃうんじゃないかと怖くて、
自分の事を話すのが苦手な私です。
二番目や三番目に好きな事を、
一番目に好きだと思い込ませてきた私です。
慣れない相手だと曇り始めた表情に、
つい話をはしょったり、適当な言葉をあてはめたりして、
最後は笑ってごまかしちゃう癖がある私です。
三十歳を過ぎて車の免許と簿記の資格を取ったけど、
なんか向っている方向がずれてる気がしてた私です。
改めましてこんにちは。これからは一番目に好きな事をいつも自分に聞きながら、
丁寧に育てていこうと思っている私です。
 
小河千明

1972年1月20日生まれ。
やぎ座のO型。
埼玉県出身です。

2009年12月から葉山での永井宏さんのワークショップに参加し始めてもうすぐ一年になります。
平日は日用雑貨メーカーに勤め、営業に関わる経理の仕事をしています。詩は朝食後、仕事に出かけるまでの約30分。
とりあえず机に向かい、書くようにしています。とはいえ、当然その時間では完成せず、翌日へ、翌々日へと、持ち越す日も多々ありますが・・。とにかく、楽しみながら、細く長く、日々、これからもずっとずっと、書き続けていきたいと思っています。
***
 
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2010.11.13 11:52