村椿菜文 naya muratsubaki

1973年生まれ。神奈川県在住。3児の母。著書に『神様は7日目に休んだ』(ウィンドチャイムブックス)、『内藤三重子さんのこと』(アノニマ・スタジオ)。湘南を中心に朗読会を行っている。

2010年7月

7月30日

昨日。楓と遊びつつ、図書館で借りた本を読みふける日。図書館のいいところは、自分でお金を出していないので、手当り次第に興味のある本に手が出せること。1回読めば気がすんでしまうテレビ感覚で読む娯楽小説などは図書館で借りればいいのだと最近になって気がついた。そもそも、今の家には本棚がない。4年前に引っ越してきて以来開けたことのない段ボールがいくつもあって、ぜんぶ本。引っ越してきてから増えた物ももちろんあって、みんな押し入れにしまいこんであった。これじゃ読み返そうにも引っ張りだすのがたいへんで読み返せない。数ヶ月前に整理し、処分し、あげられる物は人にあげてずいぶん減らした。入れるスペースがないところに新しい物を買い込むのは物の道理としておかしいんじゃないかということがそれほどのストレスもなく納得できた。今までは「本だけは特別」と思ってたんだけどなあ。久しぶりに会った買い物フリークの友達に「最近もお買い物してる?」と聞いたら「それがねえ、なんだか自然に物欲が消えちゃったの。物欲ってなくなってみると楽だねえ。でもちょっとつまらないね」と穏やかな顔で言っていた。それと同じ気持ち。いつかめでたく本棚ができた暁には(紺屋の白袴、医者の不養生とはよく言ったもの。うちの夫、大工なんだけどね)、ほんとうに気に入った本だけを並べるのだ。その日を夢見て、今は図書館通いを楽しむ。
2010.07.30 08:19

7月29日

昨日。
午後、楓がカラの靴箱のふたを開けて中を見て「ない」と言うので「ないねえ」と返事をしたら、また閉めたふたを開けて中を見て「ない」と言う。それを何度も繰り返しているのを見て、もしかしてこいつ、たった今「ない」という言葉の意味がわかったのかも、と思った。ヨーグルトやゼリーを食べてなくなると「もうない」と言われたり、机の上の物にさわろうとして「楓のほしい物はここにはないよ」と言われたり、今まで何度も「ない」という言葉を聞いてきたけれど、それがどういうことかは楓にはわかっていなくて、昨日カラの箱を見て「あ、もしかしてこれが『ない』ってこと?」と発見したんじゃないかと、楓の様子を見ていて思った。「おいしい」、「重い」、「痛い」とだんだん語彙が増えてきて「冷たい」は海と川と帰ってからの庭での水浴びで覚えて、誰かが水をかぶっていると「冷たい?」と聞くようになったので、水にふれることを「冷たい」と思っているのかもしれない。「ヒナ」と「なっくん」は言えるようになってきたけれど、なぜか「お父さん」と「お母さん」は言ってくれないの。ぐすん。
2010.07.29 08:43

7月28日

今日も晴れ。暑いけど、毎日晴れて洗濯物がみるみるパリッと乾いていくのは気持ちが好い。

毎月第2第4木曜日にTAMBOURIN GALLERYで行われているBiweekly poet。8月7日土曜日にサマースペシャルとしてイレギュラーな形で行われます。大阪からゲストもやってきて、楽しい会になりそうです。

現在朝の8:25。起きてきた楓はものすごく機嫌が悪く、夏休みのヒナとナツはゴミ出しの順番をめぐって険悪な様子。ほんとにねえ。ヒナとナツはけんかばっかりだ。でも自分の子どもの頃もひとつ年下の弟と四六時中けんかだった。くっついてはけんかして、けんかしてはまたくっついて、母に「そんなにけんかばっかりしてるなら離れてなさい!」と言われたのと同じことを、わたしもヒナとナツに言っている。でもふたりは、くっついて突つきあって、またけんか。そうやって大きくなって、大人になったときにふと、お互いがかけがいのない存在になっていることに気づくんだと思う。だから、基本的に「好きなだけけんかしやがれ」と思っているが、いつまでもチクチクやり合っている様子を見せられ聞かされているといい加減こちらも不愉快になってきて、最後は「だったら離れてればいいでしょ!」と一喝することになり、憮然としたままふたりは部屋のはじとはじに別れ、しかし磁石のようにまたくっつき、そしてけんか、「いい加減にしなさい!」、そして憮然としたままふたりは............。夏休みです!


2010.07.28 08:12

7月27日

昨夜の突然の雷雨。空がビカビカ光ってすごい! そして一瞬、付近一帯が停電に。「懐中電灯どこだ?」とか言ってるうちにすぐに電気はついたけれど、家のなかの電気を消して雷見物しよう、と家を真っ暗にして縁側に集合。みんなわくわくしてフラッシュがたかれたように明るくなる庭を見ていたのに、楓ひとりが「こわーい、こわーい」とわたしにしがみついて離れないので、仕方なく電気をつけた。

徳島旅行で、恐がりの楓に恐いものがまたひとつ増えた。それはフィン(足ひれ)。大工がフィンをつけたまま海からあがってきて楓の隣に座り「お父さんの足、こんなんなっちゃったよ」と言ったら「こわーい」と逃げ出した。大工が慌てて「うそだよー、ほら、いつものお父さんの足だよー」とフィンをとって見せたらやっと安心したけれど、それからもずっとフィンをつけた大工には近寄らなかった。お父さんの足があんなんなっちゃったら確かに恐いよね。しかも大工は泳ぐのが上手いので、フィンをつけてドルフィンキックでぐいぐい泳いでいるとあっという間に遠くへ行って、沖の方からひょいと顔を出すので、ますます人間ばなれして見えるのだ。ナツは「お父さんのテレポテーション」と呼んでいた。
2010.07.27 07:27

7月26日


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楓です。

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夏樹です。

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ヒナです。

みんなで行ってきましたよ。そしてみんなで元気に帰ってきましたよ。

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徳島の日ざしは痛かったです!
ビキニの楓は早々に長袖に着替えました。

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ナツはサーフィンに夢中になりました。


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ポイントは宍喰川河口。海部川の河口は日本有数のサーフポイントですが、ここはそのお隣。

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お世話になるお宅の近くにある神社。去年来たとき、この楠の木に会いに、滞在中毎日のようにここに来ました。今年も来ることができました、ありがとう、と挨拶。

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大きい。

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去年も行った轟の滝。

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石段を昇っていくと、神社があります。

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おや、ここにも「ちの輪」が。もちろんぐるぐるしてきました。

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お参りを終えて石段を降りていくと、滝があります。ここ、すごいんです。
ほんとうに。神様がいます。と、思わずにいられない。

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ここは去年、ヒナとナツが岩の影で朗読会をしていた場所。
去年は仕事で来ていたので一緒に来れなかった大工も、今年は一緒です。
4人が立っている岩は「あったかの岩」。てっぺんが平でステージのようになっていて、このうえに大の字に寝そべるとじんわり体があったかくなります。手前、ビーサンがすみっこにちょこんと載っている岩は「ひんやりの岩」。この岩に寝そべると背中から熱がすーっとぬけていきます。

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去年もここでずーっと遊んでました。去年の旅

1年ぶりの宍喰(ししくい)。着いたら嬉しくて泣いちゃうかもなあ、と思っていたら、そういう激しい感情は湧いてこなくて、なんだか「普通」でした。ずっとここにいたみたいな。再会した人にも「なんや、ずーっとここにおったみたいに自然におるなあ」と笑われました。

「ひこうせん」にももちろん行きました。でも帰りにはやっぱり寂しくて(もうほんとうに、ぜんぜん帰りたくなかった)ひこうせんのママに挨拶に行ったらきっと泣くと思ったので行かずに帰ってきてしまったので、これから手紙を書きます。

お昼ごはんに毎日のように通いつめたのは「とっと屋」。お好み焼き、定食、うどん、鳥の唐揚げからアメリカンドッグから焼き鳥からかき氷から何から、学校の帰りに寄ってちょっと食べたいものがなんでもあります。400円のお好み焼き1枚でお腹いっぱいになる。ここのおばちゃんにもほんとうによくしてもらいました。

去年は宍喰で仕事をしている大工に会いに子ども達を連れて行ったのでした。だから帰りは大工と別れて子ども達と帰ってきた。でも今年は逗子の家まで一緒に帰れる。だから、宍喰を離れるのは寂しいけど、今年の帰り道は去年より寂しくないんだなあ、と嬉しかった。大工が建てた家で暮らしている奥様からは「幸せに暮らしてますよ」と言っていただいて、わたしも幸せだった。時間が経てば状況は変わる。変化に対してオープンでいれば新しい経験ができる。そのなかで変わらないものもある。そういうことを強く感じた旅でした。

さあ、今日から1週間。ライフゴーズオンです。洗濯物はまだまだあるし、夏休みに入ったヒナとナツには三食食べさせなければならないし、お母さんは忙しいです。





2010.07.26 07:22

la voix du vent vol.27   8月21日です

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2010.8.21(sat) at COYA
Open: 19:15 / Start 19:30  Fee: 1500 yen(with 1drink)
※ご予約頂いた方にはFEEを¥1000とさせていただきます。
 ご予約は前日までとさせていただきます。
※チケットのご予約、お問い合わせ先:brewingwords@ybb.ne.jp(廣瀬宛)

■ Poetry reading
村椿菜文 為田 彩 小河千明 picnica 
一色 beach combers 廣瀬義智 & more...

COYA http://coya.jp/
〒249-0005 神奈川県逗子市桜山8-3-22 Tel:046-872-5156


<お知らせ>
la voix du vent は、偶数月の土曜日に開催しています。
次回は、2010年10月中旬の土曜日開催予定です。
http://souffle.drawing.jp/
2010.07.16 09:12

7月16日

明け方、猫の大げんかで目が覚める。2度寝の最高潮で起きなければならず、眠い。

昨日は辻堂のShabby blueでの朗読会。はじめての場所はやっぱり緊張する。でも来てくれた人の顔を見れば嬉しくて、調子に乗ってすいすい読んでしまうのだ。『あお』も売ってきましたよ。サインもしちゃいましたよ。いただいた感想のひとつひとつが身にしみて嬉しく、幸せでした。お金のないときなんか「ああ、もうちょっと稼げれば」と思うこともあるけれど、自分には大きなことはできないし、昨日のような幸せな時間を過ごすと、こういう小さな場所を作って、つないでいくのがやっぱり自分にとっては近道なんだ、遠回りに見えても、と思う。雨のひと粒ひと粒が波紋を描いて広がっていくような、そんなイメージが見えた。

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逗子に戻り、夕方はお祭りへ。
年に一度の夏祭りの昨日は初日で、ヒナもナツも朝からそわそわ。

わたしが育った茅ヶ崎の海辺地域はどちらかというと新興で神社や寺もなく、お祭りといえば「クラウン祭り」。クラウンというスーパーの駐車場でやるから「クラウン祭り」。今でもやってるのかなあ。あれだけでもかなり興奮したもんなあ。

逗子は駅前一帯でのお祭りなので、「逗子ってこんなに人がいたんだ!」と驚くくらいの人出になる。アドレナリンの出まくった子ども達が走り回り、男の子の多くは銃で武装している! これは当てクジで当てたやっすいおもちゃのピストルで、空き地では撃ち合いが繰り広げられている。誰もケガしないといいなあ、と思うのは、誰かひとりがケガをすると来年から「危ないからやめましょう」と大人が言い出す世の中だからだ。ニュージーランドからやってきている親友のサワコの子ども、特に下の男の子はこの無法ぶりに興味津々。向こうでは子ども同士で練り歩くなんてことがまずないので、大人の介入なしに駆け回る男の子達をよだれを垂らさんばかりの顔でじーっと見ていた。それから、ニュージーランドではかき氷がないそうで(だって夏だって暑くないんだもん、とのこと)かき氷にもハマりまくり、かき氷を食べ終わるとまた「ガンファイト見にいく!」と男子の撃ち合いの観戦。強烈な異国体験。

今日は祭り2日目。ヒナは「年に2回くらいお祭りがあればいいのに」と言って学校に行った。夏だからいいんだよ。年に1回だからいいんだよ。

今日も祭りをぶらぶらして、夜から徳島。行ってきます。メールの返信は滞るのですが、マーガレットダイアリーではまいまいが留守番隊長となって更新してくれます。

2010.07.16 07:52

7月15日

昨日。

週末から徳島に行くので冷蔵庫に食材を増やしたくない。冷凍してあるものを出して作った夕ご飯は、ちらし寿司とチキンナゲットとサラダ。お誕生日会みたいなメニューになった。それもそのはず、ナツの誕生日用に買って冷凍しておいたものだ。ナツは9歳の誕生日を徳島で迎えることになりそう。

16日から、contactからいただいた連絡へのお返事が遅れます。すみません。留守中に行われるBiweekly poet岩崎有加さんの会はただいま10名の方からご予約いただいています。今日いっぱいで、予約の受付は終了とさせていただきます。まだ若干お席がご用意できますし、関係者は床に座ってもらいますので(!)、「行きたい!」という方は当日のぞいてみてください。

今日はこれから辻堂で朗読会。原稿もって、本もって、赤ん坊抱えて向かいます。
楽しみじゃ。


2010.07.15 07:17

7月14日

昨日。

届け物があったついでにじいじとばあばの家で夕ご飯をごちそうになる。昨日は義姉の焼いたハンバーグをトマトやアボカドやレタスやチーズや、とにかく好きなものをパンにはさんで食べる大会で、みんなで食パン4斤食べた! 壮観だったなあ。行く途中、ごちそうになるのに手ぶらで行くのもと思い、駅までの道すがら買い物をしようとしたら、一刻も早く行きたいナツが「おみやげなんて買わなくていいよー。手ぶらだって僕たちが行けばみんな嬉しいよ」と言い切り、そういうことを素直に言い切れるのってかわいいなあと胸がキュンとした。そのわりにいざ買い物となったら、今日はハンバーグだと何度も言っているのに鳥一で焼き鳥を買いたいと言い張っていた。
2010.07.14 07:49

7月13日

昨日。

茅ヶ崎へ。「真琴ちゃんを励ます会」という名目そっちのけでたこ焼きを食べまくる会。だいたい、励ますといったって真琴ちゃんは元気で、しんどい状況にありながら自分でしっかり対処しているし、わたしたちは何かを代わってあげることはできないし、ただ一緒においしいものを食べて笑うだけだ。友達っていいな、と思った1日。単純だけど、いい友達はやっぱりいいんだ。
2010.07.13 07:48