思いつきと巡り合わせで生まれる「小さくて特別なもの」。
daily poet 村椿菜文/
(09/30)
今日の本屋/坂本真衣子
(09/29)
daily poet 伊東和佳奈/
(09/26)
daily poet 伊東和佳奈/
(09/26)
daily poet 伊東和佳奈/
(09/26)
daily poet 丹保昌子/
(09/26)
今日の本屋 帰省中 その3/坂本真衣子
(09/25)
daily poet 丹保昌子/
(09/24)
daily poet 丹保昌子/
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ノーロマンティック・ノーライフ/岩﨑有加
(09/23)
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2011年9月
daily poet 村椿菜文
110921季節のマーチ
肌寒い朝
目覚める前の一瞬
毛布を引き寄せながらおでんの夢を見る
おでん
とりつくね鍋
モツ煮込み
牛スジの煮込み
ブリ大根
そんなもの達がこれから列をなしてやってくる
だから何も恐れることはないのだと
気持ちを強く明るくする
夏は終わった
今度こそほんとうに終わった
2011.09.30 07:43
daily poet 伊東和佳奈
「夕暮れのセレモニー」
太陽がその姿を赤く染める準備をする頃、
綿菓子のように白い雲たちが
その姿をそっと隠すように包み込んでいく
それでも覆いきれない薄紅色の光のベールが
放射状にゆっくりと広がって
幾つもの光の糸が赤い絨毯のようにすぅーっと降りてくる
雲に顔を覆った太陽は
黙っていても幸せが溢れ出てくる花嫁みたいだ
いつもはあまり感情を表に出さない
凜とした山たちも
光のベールがかかっている間は
表情を緩めて優しく微笑んでいる
やがて霧のように細やかな光の粒子が
宙にキラキラと放られると
祝福とともに夕暮れのセレモニーは終わり
辺り一面にネイビーブルーのカーテンがひかれる
華やかで無邪気だった太陽が
しっとりと落ち着いた表情をたたえた月の姿となって
ゆっくりと雲の合間から姿をあらわした
2011.09.26 17:11
daily poet 伊東和佳奈
「知っているということ」
そのなめらかさを水が知ることはない
その眩しさを太陽が知ることはない
そのあたたかさを灯火が知ることはない
その尊さを命が知ることはない
そのなめらかを君は知っている
その眩しさを君は知っている
そのあたたかさを君は知っている
その尊さを君は知っている
知っているということは
感じているということ
知っているということは
繋がっているということ
知っているということは
照らし出すということ
知っているということは
自由になるということ
2011.09.26 17:10
daily poet 伊東和佳奈
「寄り道」
ちょっとさみしくなると寄り道をする
ふらふらしてるうちに日が暮れて
まっすぐ帰ればいいのに
曲がり角があるとつい曲がってしまう
強がって、上を向いてみるけれど
夕空の果てしなさに途方にくれて
誰かここから連れ去ってくれたらいいと
心を閉じたまま、足をとめる
ぽつぽつと
雨が地面を染めるたびに
ぽつぽつと
空いた心の隙間
中途半端な好奇心と道端の青い花
だだっ広いグレー色の空と
知っているようで知らない通り
居場所が見つからないように感じるのは
そこに居る自分を見つけようとしないから
現実と幻想の狭間を往き来する
さみしがりやの
寄り道
2011.09.26 17:09
daily poet 丹保昌子
突然湧き上がった歌声。手で拍子をつけて、音に合わせてゆるく体を揺らめかす彼女らから、目が離せなくなる。高くも太くて安定した声色は、私には備わっていないものだった。歌の源は祈りという行為から生まれた、そんな話を思い出す。それに相応しく、歌は大空へ立ちのぼり、大地へしみ込んでゆく。大気に祈りが溶けてゆく。
小さな娘を連れて、トランクをガラガラ引っ張って故郷の道を歩く。家々からは夕餉の匂いが漂う。小さな魚屋の前を通ると、店主から声をかけられた。勿論知り合いでも何でもない。「里帰りかい?早く旦那のいる家に戻ってやんな」。「そうします」笑って返事してハタと気づく。家出と間違われた?ただの帰省なんだけどな。歩きながら堪え切れずクスクスすると、娘が不思議そうな顔で見上げた。
2011.09.26 07:01
daily poet 丹保昌子
植物が異なれば、葉擦れの音も違うと知る。熱帯の緑の葉は厚く、水分をたっぷり含むゆえ。裏庭でバタバタと大きな音に驚いて振り仰ぐと、そこにはタビビトノキが風に煽られ幅広の葉をはためかせていた。幹に多くの水を溜め、旅する人の喉の渇きを癒すときく。本当かどうかまだ試したことはない。あまりに幹が大きくて、切るのに臆してしまう。
2011.09.24 08:19
daily poet 丹保昌子
密林の国の空は広い。雲が多い。電線がない。飛行機もヘリコプターも横切らない。空高く飛ぶのは鳥と蝙蝠。だから、たまに飛行機の轟音が聞こえると吃驚する。静かな空には、風だけが通るのが常。とても手の届かない高い木の葉を揺らしては、人間の領域でないことを示す。
2011.09.23 06:56
daily poet 丹保昌子
密林の国の雨季は半年。間に小乾季と呼ぶ、雨が止まる時期が入る。雲が空を覆うと涼しく、陽が照れば途端に暑くなる。その温度差があまりに大きくて、体がついてゆかない。だからこの国の人びとはよく休む。それに倣って異国人の私も無理せず体をいたわる。さぼっているのではないけれど、仕事が進まないのは確か。ゆっくり急がないのがこの国の流儀。
2011.09.22 08:29
daily poet 畑尾和美
「時間はやさしい」
秋風とともに
染み入る言葉
2011.09.09 07:57
daily poet 畑尾和美
もう
ひと匙
心の
ひと匙を
忘れないように
2011.09.08 07:41